Empathy Gallery

川﨑夏美 個展「Liminal Space -あわいの風景-」

2025年5月30日
empathy

人工と自然、光と影、抽象と具象。
相反するもののあいだには、両者が交わる中間領域「あわい」が存在します。

「あわい(間)」とは日本古来の言葉で、物と物、時間と時間、人と人などのあいだを意味します。
その語源が「合う」に由来することからもわかるように「あわい」は異なるものが調和し、時に緊張しながら共存する場でもあります。
あらゆる物事が二元論的に分断されがちな現代において、この「あわい」という感覚はこれからの思考や表現を形作る上でますます重要になってくるのではないでしょうか。

作家によるステートメント:
私は海と山に囲まれた環境で育ちました。大人になるにつれそれらの風景の多くが人の手によって作られた自然であることを知り、自然と人工といった対とされる要素は実は境界が非常に曖昧であることに気がつきました。その両者が溶け合う「あわいの風景」を切り取ることで、世界の見え方に別の視点を与えたいと思います。

【会期】
2025年6月21日(土) – 7月6日(日)
11:00 – 19:00(最終日 11:00 – 17:00)
※月曜休廊

【会場】
Empathy Gallery @empathygallerytokyo
東京都渋谷区神宮前3丁目21-21 ARISTO原宿2階